プレートランチがアロハな理由

ハワイだから生まれたプレートランチ

プレートランチに見るハワイ

或る時、オールドラハイナルアウのジェイミーと一緒にお昼を食べてたら、突然彼女に「どうしてプレートランチがハワイで生まれたか知ってる?」と聞かれた。ハワイのリピーターにとってはお馴染みプレートランチ(ロコは『ミックスプレート』とも呼ぶ)。食事に迷ったときにはこれさえ食べていればお腹いっぱいになるし、味の”はずれ”も少ないのでとっても重宝する。

でも、考えてみればハワイを代表する庶民の食べ物がどうやって生まれたかなんて考えてみたこともなかった。ジェイミーによれば、時はサトウキビ農園が盛んだった時代にさかのぼる。

ハワイのサトウキビ農園の初期の時代は、ランチはとてもシンプルで日常の出来事でした。農場ではさまざまな人種の人たちが働き、お昼になるとみんなが野原に集まりそれぞれのお弁当を食べ始めます。

日本人労働者は照り焼きビーフとお米と漬物を持ってきます。その隣に座っているのフィリピン人労働者は伝統的なアドボ(肉または魚介を野菜を甘辛く煮た料理)か、或いは豚肉かチキンのシチューを持ってきました。コーリアンはカルビを食べたかマリネのリブ、中国人はチャウファンと呼ばれる野菜のライスヌードル。そして、ネイティブハワイアンはイムと呼ばれる地中のオーブンでローストしたカルーアピッグ

そして、みんなが持ち寄ったランチをわいわいと、それぞれのお皿(プレート)に分け合って食べるようになるまで、それほど時間はかかりませんでした。ここにプレートランチ(ミックスプレート)が誕生しました。

「スクープ2杯のライス」と「スクープ1杯のマカロニサラダ」は、伝統的なプレートランチには欠かせないものでした。このライスは食事の重要な部分です。なぜなら、ライスはメインのおかずの独特な風味を引き出し食欲をそそることになるからです。細かく切られたニンジンと小さくさいの目に切ったセロリのような野菜を含んだマカロニサラダもメインの味の濃いおかずの口直しとなります。つまり、これがローカルが好きなスタイルです。

このようにして、プレートランチまたはミックスプレートと呼ばれるハワイの食文化は、ハワイの家庭で味わえる様々な伝統的なエスニック料理を楽しく”試食する”機会を私たちに与えてくれるようになりました。

な〜るほどねぇ。ハワイで生まれるべくして生まれたプレートランチ、いつも何気なく、おいしく食べていたけど、大変お勉強になりました。ちなみに+Hawaiiが一押しのおすすめハワイアンフードのプレートランチ・レストランはこちらです

ライスとマカロニサラダは定番
スクープ2のライスとスクープ1の
マカロニサラダは定番
ふりかけマヒマヒ
ふりかけマヒマヒ
伝統的なハワイアンフードの盛り合わせ
伝統的なハワイアンフードの盛り合わせ

■初出:2005年8月

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