午前10時。ワークショップは定刻にスタート。
皆さんまだちょっと緊張気味の中、まずはハワイアンキルトの歴史についてジョンから説明があった。そして、今日一日リラックスしてイメージを膨らませながら、デザインをして欲しいとのお話。
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午前中の課題はクッションサイズのデザイン。
生徒の皆さんがあらかじめイメージしていたデザインを写真やイラストを見ながら紙に起こしていく。とは言っても、みんなキルトのデザインなんてするのは初めての人がほとんど、なかなか鉛筆が進まない。そんな中ジョンはひとりひとりに”何を描きたいの?”と質問をして、会話のなかからそれぞれが描きたいデザインのイメージを膨らませてくれる。
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また時には、途中まで書いたデザインの鉛筆がとまってしまった生徒さんには、”どうしたの?どこが問題かな?”と、悩みの種をよくヒアリングして、”こーんな感じで線を引くとイメージしてたものになるんじゃない”と目の前で自らラインを引っ張ってくれる。
(注:竜のハッピは本人とってもお気に入り)
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お嬢さんのシシーも積極的に生徒の皆さんに話しかけ、時には冗談もまじえながらみんなの描きたいもののイメージを引き出したり、ラインの流れや実際のキルティング時の問題点など指導してくれる。
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講師の説明も熱が入る”葉のデザインは開いたものだけじゃないよ。重なっている葉っぱもあれば、折れ重なっている葉っぱもあるし。横からみた葉っぱだってありますよ〜!”
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三人とも生徒さんひとりひとりに実に丁寧に説明やアドバイス。みんなの緊張もじょじょにほぐれて来て、あちらこちらで笑い声が聞こえてきてとってもいい雰囲気。当然筆の進み具合がよくなってきた。
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「デザインが描けたら終わりじゃないですよー。切って広げてみてください!」 苦労して生まれた初デザイン。みんなハサミを入れるのがちょっとドキドキ。
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ピンぼけじゃないです。
わざとぼかし入れてます |
デザインを広げてみると、あちこちで感動のため息や喜び歓声が、ちょっと控えめに聞こえてくる。床には16種類の素敵で個性あるデザインが並ぶ。実際に広げてみると予想していなかった隠れたモチーフも出現したりして、この時がいつも楽しみ。もちろんジョンやシシー、講師にとっても楽しみな瞬間で広げたデザインを見て作者より喜んだりしている。
これなら午後のウォールハンギングのデザインにも期待ができそうだ。 |