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ミッションハウスミュージアム (Mission House Museum)
宣教師たちが残したもの
1820年、宣教師たちがハワイに到着
イギリスの探検家ジェイムズ・クックがハワイを発見してから42年後の1820年、ボストンから南米最南端のホーン岬を経由し、6ヶ月間の航海の末、宣教師たちがハワイに到着した。ミッションハウスミュージアムはこの時代に建てられた宣教師たちの住居、作業場、倉庫の一部を保存したもの。宣教師のミッションはもちろんハワイでキリスト教を広めること。しかし、かれらが残した功績は布教活動にとどまらない。
ハワイに文字をもたらした宣教師
特筆すべきはかれらが文字を残したこと。このことは意外と知られていない。当時のハワイでは文字がなかった。そのため宣教師たちは布教活動にはかかせない聖書をハワイ語で作ることから始めた。その際単語ひとつひとつの発音を何回も確認し、それをアルファベットに置き換えていったわけだ。
ハワイアンキルトもここから生まれた
そして遠くボストンから持ち込んだ印刷機で聖書を印刷するとともにその印刷技術を伝え、これらは後にハワイ初の綴り発音練習帳や、1834年初のハワイ語新聞がマウイ島で印刷されることになり、それまでの口述だけで受け継がれてきたハワイ語が初めて文字を持つようになった。つまり今 皆が慣れ親しんでいるアルファベット 12 文字(5つの母音と7つの子音の組合せ)からなるハワイ語はここから生まれた。また、宣教師らがもたらしたパッチワークキルトもハワイアンキルトの原型であるのは周知のとおり。
ミッションハウスミュージアムでは、初期ニューイングランド文化の一面を垣間見ることができるとともに、このような19世紀初頭のハワイの様子を併せて知ることができる。ハワイの文化、歴史に興味のある人は、日本語ツアーもあるので必ず参加したほうがいいおすすめのポイントだ。また、ミュージアムではハワイアンキルト展など毎年いろいろな展示会が開催されるのでそちらも楽しみ。
ここのギフトショップではキルトの小物アイテムも売っているのでキルターにはちょっとおすすめ。
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*屋内の写真撮影は禁止です。特別に許可を得て撮影しています。 |
※インフォメーション
インフォメーション
- 住所:
- 553 South King Street, Honolulu, HI 96813
- Tel:
- 808-531-0481
- Open:
- 火〜土曜日10:00 a.m. - 4:00 p.m.
- HP:
- メモ:
- 詳しい行き方はこちらを参照
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