アリゾナ記念館 (Arizona Memorial)

パールハーバーの白い記念館

パールハーバー（真珠湾）。1941年12月7日、大日本帝国太平洋連合艦隊の戦闘機による奇襲、停泊中のアリゾナをはじめとする米太平洋艦隊の主力戦艦が壊滅的な打撃を受け、太平洋戦争の火蓋を切ることになった歴史的な場所。そこに今でも眠る戦艦アリゾナをまたがるように浮かぶアリゾナ記念館。あまりにも有名だ。そしてあまりにも有名な観光スポットであるがゆえに、”いつでも行けるから”ということでなかなか訪れることがないのではないだろうか。実際 ハワイに通って１８年、実に初めてここに来た。

貴重なフィルムを試聴しよう

センターにつくとまず手荷物チェックがある。セキュリティーの関係上、カメラはOKだがバッグやウエストポーチなどの持ち込みが出来ない。入場は無料。先着順に記念館へ行くグループチケットをもらえる。戦艦アリゾナ号の真上に浮かぶメモリアルへ行く前にまずセンターにあるシアターで当時の貴重なフィルムを見る。約２０分の上映時間だが実によく編集されていて、真珠湾攻撃の映像だけでなく世界が大戦へ向かって進んでいく過程がよく説明されている。メディアの中継が戦場からオンタイムで届く昨今だが、こちらのモノクロの生々しい映像はその上をいく。有料だが日本語ナレーション用のヘッドフォンがあるので借りて必ず見ておくこと。お金を払う価値ありです！

メモリアルに上陸

フィルム上映が終わるとハーバーから専用シャトルボートをつかってメモリアルへ行く。途中のナレーションも先ほどのヘッドフォンで日本語あり。メモリアルにつくと当時沈んだ戦艦アリゾナが真下に見える。 艦の傷跡や戦死者名を刻んだ碑にも感慨をうけたが、船体から今でも流れ続けている重油が無言のメッセージを送りつづけているようだった。