太平洋航空博物館パールハーバー
(Pacific Aviation Museum Pearl Harbor)

太平洋戦争当時の格納庫が博物館になった

オアフ島のパールハーバー（真珠湾）内フォード島に2007年にオープンした「太平洋航空博物館パールハーバー」は、米軍の旧格納庫を改装して作られた博物館。

館内（格納庫37）には第二次世界大戦当時の航空機が保管され、零戦、B-25ミッチェル爆撃機といった貴重な戦闘機などがジオラマで展示されていて、中には今でも飛行可能な物もある。パネルには英語に加え日本語の説明があるのも嬉しい。館内に入って右側には200名収容可能なシアターがあり、日本軍による真珠湾攻撃の最初の空撃を収録したシーンや生存者のインタビューなどの貴重なフィルムを見ることができる。

また館内の一角には戦闘シミュレーターがあり、ワイルドキャットまたは日本軍の三菱零戦を操縦して、臨場感溢れる空中戦を体験することができる（有料）。この他にも、アメリカ海軍の雰囲気を出したカフェテリアやギフトショップなどがある。

格納庫79へ行く日本語ガイドツアーがおすすめ

そして、ここで一番のおすすめは「飛行士ツアー」で、日本語ガイドツアーがある。

博物館（格納庫37）そばには戦時中に修理施設として使用された格納庫79があり、ガイド付きの「飛行士ツアー」でのみ見学することができる。格納庫37の倍の広さをもち復元工房もある格納庫79では、ミグ15やF-14トムキャット、F-15イーグル、F-86、そして戦闘ヘリコブラなどが保管・展示されている。また、格納庫79では1941年12月7日の真珠湾攻撃のときに被弾した弾痕が今でも残っているのを見ることができる。

格納庫37と格納庫79を見学するこのツアーの所要時間は1時間半から2時間で、日本語ガイドが戦争時に活躍した航空機を丁寧に説明してくれる。ツアーは、午前10時から午後3時まで毎日開催されている。人気ツアーのため、事前に予約することをおすすめする。

博物館へのアクセスは、アリゾナ記念館で入館券を購入後フォード島行きのシャトルバスに乗車して2つ目の太平洋航空博物館パールハーバーで下車。入館券の購入とシャトルの移動に時間がかかるため、ツアー予約時間の1時間前にはアリゾナ記念館の駐車場に着きたい。