ハサミ一個のチェックイン

1st class よりもVIP待遇

検査で鍵が壊されていることがある

2001年9月11日(nine-eleven)に起きたハイジャックによるニューヨークとワシントンへのテロ・アタックの後から、ご存知のように搭乗時の検査がより厳しくなった。

11月に成田での搭乗手荷物検査時のこと。いつものようにスーツケースを搭乗カウンターでチェック・インし、搭乗ゲートに向かうために機内持込の手荷物を持ってイミグレーションに向かう。 phi たちはいつもそれぞれがナップザックをもって、その他にガラガラ(機内持ち込み可能なサイズのキャスターがついたバッグ)をひとつ機内に持ち込む。このガラガラには製作中のベットカバーのハワイアンキルトが入っている。

で、いつものようにX線によるチェックのためナップザックや金属類をポケットから出して、ベルトコンベア−みたいのにのせ、このガラガラもベルトに乗せた。そして、このガラガラがひっかかった。原因はキルトといっしょに入れてあった、裁縫道具の中の握りバサミ。係りの人にこれは機内に持ち込めないので、置いていくように言われる。でもこれは長年使い慣れた愛用のハサミ、ここに置いていくということは捨てるのと同じだ。すかさず、客室乗務員に預かってもらえないかと頼んだところ、客室乗務員でもこれは持ち込めないと言われる。どうしても持っていきたいのなら、チェックインするようにと。

UAのカウンターに行き事情を説明。でもスーツケースをチェックインしたの1時間以上も前のこと、はたしてスーツケースを手元に戻してもらえるはずも無く、いまからこれをチェックインすることは。。。。、と係りの人がすべて話し終わる前に「えーっ、どーしよー!」と+Hawaiiたちは二人で合唱。しばしの沈黙の後、「特別ですよー。普通はこういうことはしないんです。」と、ハサミひとつのためにカートンボックスを用意してくれた。すかさず、「なくならないように、そこのテープで固定してくださいね。」というと、もう一度「今回は特別ですよー。普通はこういうことはしないんです。」と言われた。

ホノルルに着くと、スーツケースが出てくるターンテーブルとは別に、係りの人がカートンボックスを手で持ってきてくれた。1st class よりもVIP待遇のハサミでした。

みなさん、機内に刃物類をもちこまないように!

機内では。。

機内のナイフ

今回乗ったUAでは、とにかくハイジャック防止のため考えられる措置はすべて取られていたようだ。機内の食事の時もナイフは昔よく使われていたプラスティックのものだった。とにかく機内持込のチェックが厳しくなっている。搭乗時や入国時にも以前よりも1回から2回多くパスポートなどのIDの提示を求められた。これだけ細かいチェックがあると面倒ではあるが、一方で安心感があるのは事実だ。。

これがダメといわれたハサミ
これがダメといわれたハサミ
UAが用意してくれたbox。感謝!
UAが用意してくれたbox。感謝!
テープで固定
なくならないようにテープで固定。なんと贅沢?な梱包!

■初出:2001年12月

無料アドレス登録